あるセッションでのお話。
そのかたは、下の兄弟には愛情を感じない、愛を感じないという。
こんなお話で始まりました。
そのかたは一番上だったので、お母さんからは厳しくしつけられて育ったようです。
それでもお母さんが大好きだったので、お母さんの炊事をよく手伝ったていて、
そんな時間が楽しかったと言うことでした。
大きくなって、下の兄弟の食事はその方が面倒をみたということでした。
可愛がると愛する
そのお話を聞きながら、そのかたのお母さんに対する思いの強さを感じました。
下の兄弟のお一人とは、いまでも上手くいっていないのは、
自分が愛を感じないから?。
はたしてそうでしょうか?。
そこで訊いてみました。
「下のご兄弟に毎食、ごはんの準備をしていた…。
これって、すごい愛じゃないですか?」
根源的な愛だと感じました、義務でやってたと思っていたかもしれませんが、
義務だけではここまではできないと思いした。
お母さんから言われたので、…そう言ってましたが、
言われただけでもここまでできません。
可愛がることはできなかったかもしれませんが、ご兄弟を愛していた。
愛を感じないのではく、ありあまる愛をご兄弟に注いでいたと私は思います。
そのことを伝えました。
下のご兄弟の一人との不仲は、あなたの領域ではないかも。
そのことも伝えました。
お母さんとの未完了の感情
お母さんとの未完了の感情があることは、ご本人が言ってくれたことです。
開示できた、そのことが大事だなと思います。
開示して、その感情、囚われがある、それが分かれば、
そうなんだ私…、今までの想定外なことが想定内になる。
お母さんから愛を受けていない、まだ足りない。
そんな感情がまだ残っている。
そのことを、そのかたに分かっていただいた。
そこで、終わりました。
またお話を聴きたい、そう思いました。
可愛がる=愛する 可愛がれない=愛するもある
可愛がることは愛すること。
もちろん愛の一部だと思います。
可愛がれないけど愛する。
これもありだと思います。
可愛がれない(可愛いと言う感情が沸いてこない)から、
愛せない(愛を感じない)ことはありません。
このことは私が弟に対していだいていた感情に向き合ってみて、
確信しています。
障害を持った弟でしたので、可愛がると言う感情は湧きませんでした。
憎んで、呪ったこともありましたが、向き合う過程のなかで、
あ〜〜、弟を愛していたんだ、と言うことが体感できました。
愛がない、愛を感じない…、そんなことを感じているそこのあなた。
それは本当ですか?。
向き合ってみてください、
あなたが持っている愛を感じることができると思いますよ…。